清瀬青年会議所第44代理事長
中澤 知裕
2024度 清瀬青年会議所スローガン
突破
~逆境のその先へ~
はじめに
2018年の5月、私は当時の拡大運動の流れで清瀬青年会議所へと入会しました。歴代理事長であった宮司から「青年会議所に入ってみないか」と声をかけられました。そのままわんぱく相撲の手伝いに参加し、目標達成の為に様々な立場の人たちが協力し一つのことを成し遂げようとする姿に感銘を受け入会を決めました。私はこの7年で、委員長、専務、副理事長と様々な経験を積ませていただきました。その知見は自身の成長につながったことを実感しています。しかしこれから先のステージに上がるためにも、今後は自分だけの成長ではなく、仲間・組織・地域と一緒になって成長し恩返しをしていきます。成功も、失敗も、今までの学びを今年一年間へぶつけていきます。
会員数の減少は著しく、現在の清瀬青年会議所はまさしく危急存亡の秋と言えるでしょう。この先、清瀬青年会議所がどうなるかは今にかかっていると言えます。閉塞感のある現状を打破し新しい清瀬青年会議所を目指します。私が、私たちが次代へ繋ぐ運動を展開していくのです。
会員拡大
会員拡大は清瀬青年会議所の最重要課題と言えます。青年会議所の活動は40歳までと期間が限られています。自分たちが学んだこと、諸先輩方から受け継いだものを継承し50周年、さらにその先へと繋げていくにはより多くの会員の力が必要です。とりわけ時代を引っ張るリーダーが居なくてはなりません。
拡大を実現するには従来の方法に固執することなく、新しい手法を模索することが急務です。青年会議所のメリットを再提示し、新たな方向性を探ることが必要です。先の失敗からの反省を生かして、青年会議所の長い歴史と広い人脈、その全国的なネットワークを最大限に利用します。技術の進歩は多岐にわたりそのスピードも個人でカバーしきれるものではありません。青年会議所の人脈を活かし、様々なテーマでの学びの場を定期的に提供し、青年会議所のメリットを伝え続けることが重要です。また人数の減少はメンバー一人ひとりの負担となって表れます。負担の軽減は内部だけで解決できる問題ではありません。清瀬市には青年会議所以外にも地域のための活動を行っている団体があります。まちの為になりたいと頑張っている人たちがいます。近隣の地域には運動を展開している青年会議所の仲間がいます。お互いに協力しあえる関係性を築くことで、地域からさらに必要とされる魅力ある団体になります。
入会までの道筋を明確なものとするのが本年度の課題であると考えています。勿論、人数の増加だけでは次代へは繋がっていきません。私の同期メンバーは10名以上いましたが、残念ながらそのほとんどがすぐに退会してしまいました。急激な人数の増加に対応できず、組織として不全に陥っていました。清瀬青年会議所が提示したメリットと実情が合致していなかったことは当時強く感じました。今後は会員育成も考え事業を通じて新入会員が成長を実感し、運動に魅力を感じてもらうことが必要です。
新しい取り組みを
組織の成長というのは代謝によって行われるものです。青年会議所の特色として各役職が単年度制をとっていることが挙げられます。前年度とは違った視点をもって運動を展開していく事ができるのが単年度制の強みではないでしょうか。今年度の人数の少なさは事業の完成度といった面ではマイナスですが、責任の及ぶ限り誰もが好きなことに挑戦できる機会でもあります。
まず諸団体と協力しサッカーを中心としたスポーツによる交流会を開催いたします。清瀬には内山運動公園という会場があります。こういった地域にある施設を生かさない手はあり得ません。春頃を予定して動き始めており、ここ数年になかった清瀬青年会議所の大規模な事業となる予定です。子どものころに得た体験、感動といったものは色あせず人を大きく成長させます。そういった楽しんで学べる機会を清瀬から得られたと思っていただけたら冥利に尽きるのではないでしょうか。
次に私は神社に勤めていますが、市の指定天然記念物に指定されているものを含め、境内の御神木が何本か寿命を迎えています。このまま内々で終わらせることなく、暮らしと自然の調和を考える機会の一助とし、清瀬の文化的方向へアプローチしていきたいと考えています。ビジネスとJC運動を連動させながら、地域貢献を考えやすい下地を作ることを目的とします。
わんぱく相撲の再構築
わんぱく相撲は毎年開催してきた清瀬青年会議所の継続事業の中でも規模の大きなものです。コロナウイルスの感染拡大を経て、参加人数は減少傾向にありますが、数百人が参加し依然として地域社会での根強い人気があります。清瀬青年会議所の会員数が減少していく中でも、シニアクラブをはじめ多くの方々に支えられてきた結果が、地域から必要とされる事業へ繋がったと思います。
今年は運営体制の見直しを行い、一歩先へと進むためにわんぱく相撲運営委員会の設立を目指します。これまで内部で完結していた事前準備を、外部の協力者を募って共同で進めることにより、青年会議所の活動をより多くの人に知ってもらう機会とします。これは、将来的なメンバー増加や事業拡張への布石となります。
また相撲には国技としての一面もあります。段階的にではありますが、神事として奉納されてきた歴史や伝統といった面にも触れながら単なるスポーツ大会に終始しない、学びを得られる機会へと発展させていきます。
おわりに
今年、清瀬青年会議所には委員会が設けられておらず、理事長所信で方針だけでなく具体的な事業内容にも踏み込んで発表することとなりました。清瀬青年会議所がこのまちで必要とされる存在であるためにはどうあればいいのか。現在の清瀬青年会議所で安定した方針を採ることよりも、少しでも良いと思ったことを次々と実現するために行動を起こしていくほかありません。立ち塞がる逆境を乗り越え、難題を突破し、更にその先へ進んで行けるように精一杯頑張る所存です。
2024年、このメンバーでの清瀬青年会議所は今年一度きりです。何事にも恐れずに全力でぶつかり取り組んでまいります。一年間どうぞよろしくお願い致します。